8月に入り 日本各地で 連日猛暑日、熱帯夜が続き
熱中症で救急搬送される方も少なくありません。
東京都監察医務院によりますと、
東京23区で、8月1日から6日の間に
40代から90代までの男女39人が熱中症で死亡しました。
そのうち95%の方は 屋内で亡くなっています。
熱中症は 野外で起こるものと思いがちですが、
車内でも室内でも対策を講じなければなりません。
まずは 熱中症の基本的な症状をおさえましょう
熱中症は 高温の環境が原因となって起こる体調不良や障害を総称した呼び方になります。
人間の体は本来、優れた体温調節機能を備えています。
体内の熱が上昇すると
皮膚の血管が拡張して血流量が増え、血液の熱を皮膚から放散します。
それでも、不十分な際には
発汗することによって身体の熱を一緒に放出して体温を下げます。こうした体温を調節し、一定の体温を保とうとしています。
しかし、高温多湿の環境下が長く続いたりすると
大量に発汗して水分や塩分が失われ、血液中の水分を奪い、汗が出なくなったり臓器に流れる血流量に影響を与えます。
また、湿度が75%を超すような多湿の環境下では、
汗が蒸発できずに皮膚の表面にたまってしまいます。
そのせいで熱が籠り、脱水状態に陥ることがあります。
こうして体温をコントロールする調節機能にトラブルが起きると、
自律神経が乱れてしまい、血流障害が起こって、めまいや頭痛、吐き気などの熱中症の症状が起こります。
実は 一口に「熱中症」と言っても 4種類の病型があります。
暑熱環境下になると、体温調節のために 皮膚の血管は拡張します。
このような皮膚血管の拡張によって血圧が低下してしまい、脳血流が減少して起こるのが熱失神です。
脳の血流が少なくなるため、
顔色が真っ青になり、呼吸回数が増加し、早くて弱い脈拍になり、唇のしびれがおこることもあります。
長時間立っていたり、座った姿勢から立ち上がったとき、運動の後にも起こります。
大量の汗をかくことで体内の水が失われ、
水分の補給が追いつかずに脱水を起こしたときの症状です。
脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などが見られます。
大量に汗をかくと、血液の塩分濃度は高くなります。
しかし そんな時に水だけを補給してしまうと、
血液の塩分濃度は反対に低くなり、その結果として足、腕、腹などの筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
暑い環境下で長時間の運動をするなどで、大量の汗をかいたとき起こることがあります。
高温環境下で激しい運動をする等で、
体温が高くなるだけでなく、脳の温度も上昇し、
中枢の神経機能が異常を起こした状態です。
頭痛、吐き気、めまいといった症状に加え、何かを聞かれても反応が鈍くなったり、
おかしな言動や行動が見られたり、意識がなくなったりします。
全身の臓器に障害が起こったり、死亡の危険性も高い状態です。
熱中症は、最初は「これくらいなら大丈夫」と思うような軽い症状であったとしても、
ほんの少しの時間で重症化することがあります。
運転中でも起こりえる「熱中症」について 次回も見ていきたいと思います。
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